nasne(ナスネ)とHDDレコーダーを比較 どちらがお得?
初めてnasne を購入したのは2015年、我が家ではnasneを2台使っています。1台は自分用、もう1台は子供用で、nasneを購入した理由は、
- 外出先(特に海外)で日本のテレビや録画番組を見たい
- 使っていたDIGAのディスクドライブが壊れたので、ドライブ別体で使えるレコーダーが欲しい
です。
関連記事:海外で日本のテレビと録画した番組をナスネ(nasne)で見る
でも nasne + PC TV Plus だと高速ダビングや編集ができないので、そろそろHDDレコーダーを買い換えようかと調べていたら、Panasonicは「おうちクラウドDIGA」という名前でスマホを使った外出先での視聴やファイルサーバー機能を訴求しています。
一方、Sonyは4K UHDと予約の便利さをメインに訴求しており、もちろん宅外視聴の機能があるのですが、こちらはnasneの方で訴求しています。
たぶん nasne の粗利率が高い(軽く50%以上はありそう)ので、外出先で視聴したい人にはnasneを売っていくという戦略なんでしょうねw。
良い機会なので、nasneとBD/DVDレコーダのどちらが良いのか比較してみた結果、既にPS4 Proとnasneを持っている私にとっては、Sony製のHDDレコーダーを購入して「レコxトルネ」で連携させるのがベストとなりました。
2020.10.15追記
2019年11月にSonyから4Kチューナー内蔵BDレコーダーが発売され、2020年10月のプライムデーにBDZ-FBW2000を購入しました。
torne(トルネ)に登録したときの記事はこちらです。
関連記事:torne(トルネ)PS4版の「レコxトルネ」にBDレコーダーを登録する方法
今から買うなら4K/HDR対応がほしい
最近お店に並んでいるテレビを見ると、「4K」とか「HDR」という文字を目にしますね。
「4K」というのは画面のきめ細かさを表していて、4kテレビは3840×2160ドットで表示されます。横が約4,000ドットなので「4K」と呼ばれていて、現在のハイビジョン放送の1,920×1,080ドット(または1,440×1,080ドット)の4倍の細かさです。
「HDR(High Dynamic Range)」は、従来に比べて明るさの幅が増え、より豊かな色彩を表現する技術です。
この二つに対応した放送が2018年12月に始まり、家庭で見れるようになります。
でも現在すでに一部の動画配信サービス(Netflix、amazonプライムビデオなど)や、PS4 Pro対応のゲーム、「Ultra HD ブルーレイ」規格のディスク/プレーヤーは「4K」と「HDR」に対応しているので、4K/HDR対応のテレビで見るとその良さを体感することができますね。
我が家のテレビは普通の2Kテレビですが、将来買い替える時は4K/HDR対応のテレビにすると思うので、今からHDDレコーダーを買うなら4K/HDR対応を選びます。
nasne(ナスネ)は4K/HDRに未対応
nasneは地デジ・BS/110°CSチューナーが各1つ付いているHDDレコーダーで、ファイルサーバー・メディアサーバー機能があります。
Panasonic や Sony のHDDレコーダーとの違いは、
- テレビに直接接続できず、ホームネットワークが必要
- ディスクドライブがなく、BD/DVD作成はPCと有料ソフト(PC TV Plus)が必要
- 番組編集ができない
- 4K/HDRに未対応
といったところで、4K/HDRには対応していません。
nasne(ナスネ)のメリットは外出先からの簡単操作
nasneを使う一番のメリットは、なんといってもスマホを使った簡単操作です。
- テレビ・録画番組を見る、録画予約をする
- 音楽を聴く、動画・写真を見る*1
- ファイルサーバーとして使う*1
ということが、自宅はもちろん外出先でスマホを使って簡単にできます。
4K画面のスマホはまだなく(*2)性能的には十分なので、出張や旅行が多い方は1台あるととても便利です。
*1 Android端末で「nasne access」アプリを使用した場合にのみ可能
*2 HDR対応画面のスマホはあります(2018年11月の管理人調査による)
関連記事:PS4/スマホでテレビを録画! nasne(ナスネ)の使い方
4K放送を録画するには4K対応のチューナーかレコーダーが必要
4K放送を録画する方法としては、
- 4Kチューナー内蔵のレコーダー
- 4KチューナーにHDDを外付け(BDには保存できない)
という選択肢ですね(2018年11月の管理人調査による)。
現在、BS放送/110°CS放送の全てのチャンネルを問題なく受信できている場合は、それに4Kチューナーを接続すれば次の6チャンネルを視聴することができます。
BS朝日4K / BSテレ東4K / BS日テレ / NHKBS4K / BS-TBS4K / BSフジ4K
※「BS日テレ」は平成31年12月放送開始予定
詳しくはこちら:(総務省)新4K8K衛星放送に参入する事業者
nasne(ナスネ)と Sony製HDDレコーダーの比較
nasne と sony製「Ultra HD ブルーレイ」対応HDDレコーダーを比較してみます。
概算価格は2018年11月11日管理人調査時点の価格です。
BDZ-FT3000 | BDZ-FW2000 | nasne | |
チューナー (地デジ・BS・110°CS) | 3 | 2 | 1 |
HDD容量 | 3TB | 2TB | 1TB |
無線LAN | ○ | × | |
ディスクドライブ | 記録:BD/DVD 再生:BD/DVD/CD | × | |
Ultra HD ブルーレイ | ○ | × | |
HDMI AV出力 | ○ | × | |
映像入力 | ○ | × | |
アナログ音声入力 | ○ | × | |
リモコン *1 | IR(赤外線) | Bluetooth | |
スマホアプリ再生*2 | 有料 | ||
概算価格 | 84,000円 | 59,000円 | 24,000円 |
*1 nasne の リモコンは、PS4でtorneを使ったときを想定して記載
*2 レコーダーはVideo & TV SideView、nasneはtorne mobile、nasne access(Andriodのみ)などを使います。
チューナーと記録容量で比べると、BDZ-FW2000 は nasne の2倍、BDZ-FT3000 は3倍です。
nasne を複数台買ったときと比べてみると、その価格差は
- BDZ-FW2000:59,000円 – 24,000円*2 = 11,000円
- BDZ-FT3000:84,000円 – 24,000円*3 = 12,000円
なので、この11,000~12,000円が、次の様な機能差の価格になります。
- ディスクドライブ(UHD ブルーレイ対応/高速ダビング)
- 映像/アナログ音声入力
- WiFi対応
- 直接テレビに接続できる
- タイトル分割/結合などの編集機能
- ビデオカメラからのダビング機能
Sony製の「UHD ブルーレイ」プレーヤー UBP-X700 が26,000円位しますから、「Ultra HD ブルーレイ」をみたいならHDDレコーダー買った方がお得だよね!
という結果です。
Sony製のHDDレコーダーでは、
- ディスクドライブが壊れた時は、PC TV Plus(約3,000円)を購入すれば、PCのドライブを使ってBDに保存できる
- PS4 + nasne + torne で操作することも可能(有料機能の「レコ×トルネ(約1,800円)」が必要)
なので、Sony製のHDDレコーダーは「4K/HDR対応」と「ディスクドライブ」があるnasneの上位機種という位置付けと考えていいでしょう。
2020.10.15追記
2019年11月にSonyから4Kチューナー内蔵BDレコーダーが発売されました。
nasne(ナスネ)と Panasonic製 おうちクラウドDIGA を比較
Panasonic の「おうちクラウドDIGA」は、最低価格のモデルでもチューナーが3つ搭載されており、Google Homeと連携できるというのが大きな特徴です。
「Ultra HD ブルーレイ」対応モデルは、4Kチューナー内蔵を除くと1モデル(DMR-UBZ2060)で、価格はSonyのBDZ-FT3000とほぼ同じですが、HDD容量が1TB少なくなっています。
また取扱説明書を見る限り、放送中の番組をスマホで見ることはできないようですが、スマホアプリでの録画番組試聴は無料になっています。
概算価格は2018年11月11日管理人調査時点の価格です。
DMR-UBZ2060 | DMR-BRT2060 | nasne | |
チューナー (地デジ・BS・110°CS) | 3 | 1 | |
HDD容量 | 2TB | 1TB | |
無線LAN | ○ | × | |
ディスクドライブ | 記録:BD/DVD 再生:BD/DVD/CD | × | |
Ultra HD ブルーレイ | ○ | × | |
HDMI AV出力 | ○ | × | |
映像入力 | ○ | × | |
アナログ音声入力 | ○ | × | |
リモコン *1 | IR(赤外線) | Bluetooth | |
スマホアプリ再生 | 無料 | 有料 | |
概算価格 | 85,000円 | 78,000円 | 24,000円 |
*1 nasne の リモコンは、PS4でtorneを使ったときを想定して記載
まとめ
4K/HDRという高画質を自宅でテレビを楽しむことを考えると、4K/HDR対応のHDDレコーダーを使うのがおすすめです。
一方、外出先でスマホでTVを見ることが多い場合は、nasneに2TBの外付けHDDを追加すると使い易いです。
ではどちらを選ぶ!?
両方あるのが一番便利です!(笑)
私は PS4 Pro、nasne、PC TV Plusを持っているので、Sony製のHDDレコーダーを買い足して「レコ×トルネ」機能で連携し、torneの快適操作を使いつつ、Ultra HD ブルーレイを試聴するのが最良の選択肢といえそうです。
2020.10.15追記
2020年10月のプライムデーに4Kチューナー内蔵BDレコーダーBDZ-FBW2000を購入しました。
関連記事:PS4/スマホでテレビを録画! nasne(ナスネ)の使い方
関連記事:nasne(ナスネ)に外付HDDを増設する方法