電源ノイズを減らしてオーディオの音質を改善 FURMAN SS-6B を使ってみる
前回アンプとスピーカーの振動対策をしてみましたが、設置環境が悪いながらも5,000円弱でそれなりの効果がありました。
夕方時間がなくてコンセントを差し込む向きなどきちんと対策できなかったので、今回は電源関係を見直してみました。
テーブルタップをFURMAN SS-6Bに置き換える
現在は壁コンセントに普通のテーブルタップやトリプルタップを付けてオーディオ機器の電源を接続しています。
数年前に電源を良くしようと思ってFURMANのSS-6Bを買ったのですが、バンドの練習で使ってみた時にすごくノイズが減って音が良くなったのでこれはギター用になっていました。
最近はあまりギターを弾いてないのでこれをオーディオ用に使うことにします。
コンセントプラグの変換を考える
SS-6Bのケーブルは3Pプラグなので、2Pプラグへの変換が必要です(コンセントが3Pであれば大丈夫です)。
変換アダプタを使うのが手っ取り早いですが、電源ケーブルが4m位あって短くしたいので、コンセントプラグを買って交換することにします。
オーディオ用のプラグは色々と種類がありますが高価(最低でも3000円位?)なので、オーディオ用でも使用されている明工社の医用接地プラグME2591を使うことにします。
旧タイプはアース用プラグを外せない様ですがME2591は外すことができます。
確認のためにマルチメーターMS8232を購入
電源周りの確認とプラグ交換のためにマルチメーターを購入しました。
使用目的は壁コンセントの極性とプラグ交換時の配線の確認です。
ネットで調べてそこそこ評判が良さそうなAidbucksのMS8232にしました。
写真で見る印象より小さく片手で楽に持てます。
この品番で調べると、写真で見ると区別がつかない異なるメーカー品が出てきます。
なんでだろう?
本体に乾電池と取説が付属していました。
取説の字が小さめでかつ英語!! でも仕事でテスターやマルチメーターを使ったことがある方は問題なく使えると思います。
電池の入れ方が取説に書いていないっぽいですが、裏側のねじで止まっている黒いふたを外して電池を入れます。
コンセントプラグをME2591に交換する
SS-6Bの電源ケーブルを2m位で切り、ワイヤの極性をマルチメータで確認します。
結果は黒(LIVE)・白(NEUTRAL)・緑(EARTH)だったのできちんと配線されていました。
ME2591のアース端子を外して取り付けます。
ワイヤの接続はねじにワイヤを巻き付けて接続するのではなく、2枚の金属板に銅線を挟み込んで締め付ける様になっているので、簡単かつ安心して取り付けることができました。
【余談】
電源線(より線)をねじに巻き付けて安全かつ確実に導通を得るように締めるのは結構難しいので、産業用機器では圧着端子をより線に取り付け、それをねじで固定する方法が一般的に用いられます。
従って圧着端子とワイヤの圧着不良やねじ締め不良という作業ミスがリスクとして考えられるのですが、その様なリスクを軽減するよう考えられているのだろうと感心しました。
取り付け後
注意
100Vに接続する機器なので、この様な配線をするには専門的な知識が必要です。配線を間違えると感電や火災の危険があります。
決して真似をしないでください。
オーディオ機器の電源接続
アンプの電源ケーブルは、アンプ側3P、コンセント側2Pだったので簡単に極性を確認することができましたが、DVDレコーダーとPS3は両側2Pなので極性がわかりません。
なので音を聞いて判断することにします。
3Pコンセントはアース端子を下にして左側の長い差し込み口がNEUTRAL(COLD)、右側がLIVE(HOT)なので、片側3Pの電源ケーブルが取り外せる場合はコンセント側の極性を基準にしてテスターで導通を確認すれば反対側の極性がわかります。
どうやって音を聞いて極性を判断するか
正直いってよくわからないのですが、電源の差し込み方向を変えて聞き比べると、左右のスピーカーから出てくる音が
①真ん中に集まっている様に聞こえる
②左右に分かれている様に聞こえる
という違いがありました。①の方が自然なのでこちらに合わせることにします。
今回の結論
前回の状態よりはそれなりに改善されて良くなりました。
ただ今の家に引っ越す前の家で聴いていた時は今より良い音がしていたので、部屋のつくりとかスピーカーの設置位置の差もありそうです。
もうすぐ引っ越す予定なので今の家ではここまでとして、引っ越したあとにまた何か考えてみることにします。
このFURMANのノイズフィルターは、バンドの練習でアンプ/エフェクター電源に使った時にかなりノイズが減りましたので、電源ノイズが多い環境だと効果が大きいと思います。
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