第二種電気工事士試験に挑戦 教材と工具はネットショップで入手
引っ越してからDIYを始めました。
玄関の電灯のスイッチを交換したりロフトにコンセントを追加したいのですが、電気工事士の資格が必要なので手を出せません。
25年ぐらい前に一度受験してみようとして、技能試験の練習をどうすれば良いか判らず断念しましたが、今はネットで情報を集めて勉強できるし技能試験用の材料も簡単に入手できるんですね〜。
ということで趣味と実益を兼ねて第二種電気工事士試験に挑戦することにします。
第二種電気工事士について
第二種電気工事士とは
ビルや一般住宅などの電気工事は、その内容によって一定の資格のある人しか行ってはならないと法令で決められていて、その資格のある人を電気工事士といいます。
電気工事士の資格には第一種と第二種の2種類があり、第二種は一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます・・・要するに自宅の電気工事ができます!
第二種電気工事士試験
筆記試験と技能試験があり、筆記試験に合格した人だけが技能試験を受けることができます(詳細は受験案内に記載されています)。
筆記試験は四択のマークシートで2時間で50問を解きます。出題科目は電気に関する基礎理論、配線設計、電気工事の施工方法などです。
技能試験は配線図を基に実際の配線を40分間で行います。出題候補の13問が事前に公表されており、それを元にして事前に練習することができます。
筆記試験の準備
合格目標ラインは60点くらいの様です。色々とテキストと問題集が販売されていますが、私はこれの2017年度版を買って勉強しました。
総合的なテキストで、各出題科目の説明とそれに関する問題と回答が180問、前年度の問題・答え・解き方が載っています。説明部分を読みながら問題集を解いて理解を深めることができ、仕上げに前年度の問題を解いて感触をつかめます。
直近10年の問題集で、各出題科目ごとに繰り返し出る問題とその他に分かれていますので、最低でも繰り返し出るところを説いておくことで点数アップが見込めます。
一応理系なので学生時代に習ったことも思い出しながらの勉強でしたが、自己採点で9割弱の正解で筆記試験は合格できました\(^^)/
テキストだけの勉強だと、そこに書いてあることがどういう形で出題されるのかわからないので、過去問題を解いておくのは必須だと思います。
技能試験の準備
技能試験は事前に公表される13問の中から1問が出題されます。それに合わせた材料一式や必要な工具が販売されているのでそれを購入して練習することにしました。
工具
ペンチやドライバーは持っているので不足の工具だけ購入しようと思いましたが、リングスリーブの圧着工具とVVFストリッパーの2つ買っておよそセット販売の値段と変わらなかったので工具セットを購入します。
40分という短い時間で技能試験は行われるので、VVFストリッパーは大活躍しました。これは技能試験の必需品だと思います。
練習用の材料
練習用の材料は一通り必要なものに加え、基本作業や候補問題の解説DVDがついています。
欠陥の解説もあるので試験センターの資料と合わせて確認しておくと理解が深まります。欠陥の詳細は受験案内に記載されているので必ず自分で確認しましょう。
私は通勤中にDVDを見ながら複線図を描くのと配線作業(機器に合わせたストリップの長さなど)の確認というイメージトレーニングと、実際の配線を4問やりました。
例年1月中旬に技能試験候補問題が公表され、その後に練習用材料が発売されます。必ず受験する年の練習用教材を使って勉強しましょう。
技能試験の練習
いくつかのパターンを選んで候補問題を練習していくと、自分の苦手なところがわかってきます。
私は次の二つが上手くいかなかったので、これらを何度か繰り返して練習しました。
- ランプリセクタプルへの接続
- リングスリーブ
ランプリセクタプルへの接続
上手くできなった理由は、
- のの字曲げ:輪が小さいと固定用のねじが入らないので修正が必要になる
- 配線長:DVDの解説はVVFの外装を50cm、心線を2cm剥くとなっていますが、外装を5cm剥くと長くてランプのハウジングが入らない
のの字曲げは、4.5cmぐらいで外装を剥いて20cmの芯線で繰り返し練習しました。試験当日に長さが合わなかったら、外装をずらして対処しましょう(笑)。
リングスリーブの圧着
芯線を束ねてスリーブを入れて圧着 という一見なんともない作業ですが実際にやってみると、
- 芯線3本にリングスリーブ入れるのがそこそこ大変
- 圧着した後に1本抜けてたのに気づく
- 圧着マークを間違える
といったことがありました。
試験では圧着ミスを避けるのが肝要と思っていたので、これらを解決するのに「P-926合格クリップ」がとても役に立ちました。
「余計な作業になるので不要だ」という意見もあるようですが、圧着を間違えてやり直すと時間的に大きなロスになるので、これを避けるために
- 圧着する前に複線図通りか確認できる
- 芯線の位置を合わせて固定できるので、スリーブを挿しやすく被覆のかみ込みを防止できる
ということが、私にとってのメリットです。
技能試験の様子
試験会場は、パシフィコ横浜の展示ホールでした。
広い会場に三人掛けのテーブルが並び、その両端に二人座っての試験です。机の奥行きは40cm位なので、材料や工具を落とさない様に気を付けました。
照明は高い天井にありちょっと暗めで、少し老眼気味の私は引っ掛けシーリングの裏の「接地側」の文字が読めません!(笑)
練習用と試験で同じ部品だったので、この様なことは練習で覚えておくことが大事です!
一応時間内にできたので、あとは祈って結果を待ちます・・・
2017.09.18追記
無事に合格できました\(^o^)/
まとめ
DIYで玄関の電灯のスイッチを交換したりロフトにコンセントを追加するための、第二種電気工事士の資格に挑戦して無事合格しました\(^o^)/
今は技能試験練習用の材料や情報を簡単に入手できるので、昔より受験のハードルが下がりましたね。
筆記試験は、解説本だけでなく過去問を解くのが大切!
実技は練習キットで何問かやってみて、自分の苦手な部分を把握してそれを繰り返し練習しましょう。
【追伸】
実家の台所の暗い蛍光灯を明るいLED照明に変えたり、古いスイッチを新しい蛍スイッチに交換したら、両親にとても喜ばれました。
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自分一人で勉強するのが難しいと思ったら、